大阪市議会 2021-03-03 03月03日-03号
近年、我が国港湾は、上海や釜山をはじめとする東アジア諸港の台頭により国際競争力が低下しており、経済・産業の成長に影響を及ぼすことが懸念されております。そのような中、昨年10月に設置された大阪港湾局では大阪“みなと”ビジョンを策定し、ヒト・モノ・コトの一層の交流を通じて大阪・関西経済の発展を目指しています。
近年、我が国港湾は、上海や釜山をはじめとする東アジア諸港の台頭により国際競争力が低下しており、経済・産業の成長に影響を及ぼすことが懸念されております。そのような中、昨年10月に設置された大阪港湾局では大阪“みなと”ビジョンを策定し、ヒト・モノ・コトの一層の交流を通じて大阪・関西経済の発展を目指しています。
大阪港も、我が国の発展とともに歩み、大きく成長してきましたが、東アジア諸港の台頭やさまざまな失敗により、その地位は残念ながら低下しています。何とか国際競争力のある港を目指すため、国際コンテナ戦略港湾施策に取り組んでいるほか、大阪湾諸港の管理の一元化、クルーズ客船母港化、さらに夢洲における新たな国際観光拠点の形成など、府と市で共同で進めています。
吉村市長のさきの委員会答弁の中でも、特にこの複雑な組織のいずれかにこだわりがあるわけではなく、東アジア諸港の台頭による国際競争力の低下を何とかして食いとめたいという危機感が最大のこだわりであるとおっしゃっておられました。それならば、大阪府との連携協約よりも先に神戸市との連携に最大限注力をすべきではないかと思います。神戸市も大阪港の成り行きを注視しておられます。
大阪港が、アジアから投資や貨物を引きつけ、東アジア諸港の中で主要な位置を占めるには、大阪ベイエリアに立地する物流施設や先端産業を生かし、環境や新エネルギーなどの世界の共通課題に取り組む産業政策と、それを物流面で支える港湾政策の効果的な組み合わせが重要と考えており、まずはこの夏に予定されている夢洲の総合特区の指定を実現することで大阪港の機能強化を図っていく。